ゆうりしんぶん 2024年6月号


うごく、ゆうりくん

2024年5月のゆうりくん

ゆうりくんが誕生日を迎えたばかりのゴールデンウィーク後半。
「ここがボクのアナザースカイ、ナニワです!」
に行ってきました。
布施→難波→恵美須 と、せまい範囲で3泊4日。

USJ はすぐそこなんですけどね、行きません。
枚方にもちょっと行ったんですけどね、ひらパー?行きませんよ。

テーマパークなんか行かんでも、おもろいもんいっぱいあるんやで。


運動会

運動会がありました。

徒競走は距離がだんだん延びていって、
5年生になると、とうとう100m走になります。
学校の小さいトラックで100m走をやると、
カーブがめちゃきついですね。

まぁ、ゆうりくんは「何が何でも勝つ!」なんて気負っておらず、
肩の力を抜いた走りで、ふたまわりぐらい大きいみんなと
同時にゴール。
ゆうりくんの生き様を感じさせてもらったよ。
いいんじゃないでしょうか。

演舞はソーラン節でした。

おとうさんは、演舞なんかやらんでいいから、
綱引きとか 玉入れとか、準備が簡単にもかかわらず
わかりやすくて盛り上がるもののほうを観たいと思うのですが、
ゆうりくんにとってソーラン節は チャレンジだったんですよね。
練習を重ねて、疲れ果てて、筋肉痛になって。
これさえ成功してくれたら、もうあとのことはなんでもいい
ぐらいの気合いがこもっていたわけです。

はい、たしかに観ましたよ、ゆうりくんの精一杯。
9倍に引き伸ばしているのでぼやけてますけど、白い靴の子です。
途中の映像は 2019年8月の6歳のときのゆうりくんによるソーラン節です。


SEKAI HOTEL Fuse

Fuse? 布施? どこ? 大阪のどこ?  大学時代に4年間 関西に住んでたのに 知らないですよ、布施。
SEKAI HOTEL Fuse が無かったら、行かなかったでしょうね。
バハマのアンドロス島に行ったことがあっても、アフリカ沖のカナリア諸島に行ったことがあっても、
布施には行かなかったはずです。行く理由がないよ、なんなん?布施って?

夜ご飯食べるとこないだろうから、近鉄で鶴橋まで行って 焼肉でも食べようか、と思ってました。
それぐらい、まったく期待してなかったんですけどね。
2024年5月の うごく、ゆうりくん を観てもらえるとわかりますが、ノリノリでたのしんでます。
近鉄で布施駅に着いてみると、「やや?おもってたより街でかい」とは思うものの、
まぁね、大都市東京に住んでますからね、そんなに驚かないです。ふつうの下町です。ここに泊まるのか。

でも、SEKAI HOTEL Fuse のチェックイン手続きをしにいくとね、
北川さんはじめスタッフのみなさんが笑顔であたたかく
迎えてくださいます。

おみくじを引かせていただいて、
ゆうりくんが大大大大吉を当てたりして、もうたのしい。
北川さんが 布施の町を紹介しながら、
広くておしゃれな宿泊棟まで案内してくれます。 

いや、もうね。鶴橋なんかいかないですよ。
(「鶴橋なんか」って鶴橋に悪いですけど)

実際、布施はふつうの下町ですけど、
こんなに愛情をもって紹介されたら、
そら、布施のこと好きになっちゃいますよ。
「スマホでゲームしたい病」のゆうりくんが、
「スマホ貸して」と言わずに踊り歩いてます。
たのしいもんね。
「おいしいですよ」と紹介してもらった 
よしひろ さんで
お好み焼きとやきそばとガレットを食べてね、
静かになった夜の商店街を歩きます。

えべっさんの町なので、夜の布施戎神社に行って えびす様に「おじゃましてます」とご挨拶します。
(翌朝もご挨拶にいきました。ゆうりくんは、えびす様に お門違いなゲームのことをお願いしてました。)

ゆうりくんが、3泊4日の旅行のなかで一番楽しかったのが、
戎湯。銭湯です。
わざわざあるいてお風呂屋さんに行く、
知らないおじさんと大きいお風呂に一緒に入る、
のが楽しかったようです。 


講 大津百町、UDON HOUSE、SEKAI HOTEL Fuse。
テーマパークみたいに こしらえた遊び場がなくっても、
愛情をもって その町を紹介してくれたら、
そこにおじゃまするだけでたのしい。
次は SEKAI HOTEL Takaoka に行こうかな。 


MIMARU大阪 難波STATION

2泊目は MIMARU大阪 難波STATION に泊まりました。
今 ホームページをみてみると、いろんなしかけでたのしませようとしてくれてたんだな、とわかりますが、
いやー、すみません、もっぱらロビーのボードゲームであそんでました。
ゆうりくんは、UNOとか、こねこばくはつ とか、ゲームが好きなんですけど、
ママやおとうさんが一緒にあそんであげてないので、こういうゲームはひさしぶりでした。
ゆうりくんは、ゲームのルールを理解して、コツをつかむのが早いんですよね。

ゆうりくんが 一番ハマったのは、THE BIG CHEESE
その後、ママがボードゲームの本を買ったり いろいろ調べて、
ボードゲームであそべるカフェとかに行くのですが、
THE BIG CHEESE は どこにも置いてない!
「え、BIG CHEESE ですか。
 すみません、ウチには置いてないですね。
 どういうゲームですか?」と
ゲームに詳しい店員さんが毎回うろたえてしまいます。 

ボードゲームカフェでみつけたもうひとつのヒット作は
QUIBBIT
こんなに単純で、こんなに頭使って こんなにおもしろい。
このゲーム考えた人、天才かよ。


2024年5月20日の糸井さんのことば

授業がおもしろくなくて校庭に目をやって、
なにを見ているわけでもなく過ぎていく時間。
線路のガタンゴトンを聞きながら、田んぼや林や遠くの山がずっと続く。
動いていく景色を眺めている時間。
空に雲があって、雲にはなにかのかたちがあって、
無理をして見れば象に見えないこともないなとか、
ああ、夏になったなぁとか思う時間。
熱があって学校を休んだのだけれど、
ずっと眠っていることもできなくなって、
目に入るのは天井だけだから、それを見ている時間。
海水浴とかいうものの、泳ぐのは疲れたし、
遊んでいる人たちの声を聞きながら、水平線なんかをただ見ている時間。
電車に座って、向かいの席の人たちの顔を順番に見て、
この人は、どうしてここにいるんだろうなぁなんて、
考えかけたり考えたりしている時間。
初めての街中華で、チャーハンやラーメンを待つ間、
壁にかけてあるメニュー板を眺めたり、
くもりガラスの上の透明なところから道を通る人を見たりしている時間。
旅先の町を散歩しているのだけれど、
なんだかよくわからないところを歩いているなぁ、
きれいでもないし珍しくもないよなという時間。

ーーそういう時間のすべてを、いまは消してしまった。
耳にイヤホンをつっこんでいる、
たいしておもしろくもないスマホの画面を見ている。
テレビのバラエティ番組が流れている。
なんにもなくても時間だよ。
そのなんにもない波にゆらゆら揺られていても、
そこには微量の栄養素があるはずだったんだ。
退屈な時間を退屈できない人間は、豊かとは言えない。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
もちろん、ほとんどこれは、じぶん自身に言っております。 


5月、ほぼ日の糸井さんのエッセイで
気になったものが 5つもありました。
かなりの豊作なんですけど、
ここに載せるのはひとつだけにします。
ほかのは、簡単にはコメントが書けないというか。

おとうさんのこどものころは、ずいぶんといっぱい
余白の時間があったんですよ。
スマホがなかったおかげで。
でもその何にもやりようがない時間にも、頭と心は動いていて、
なまじっか、そういう時間のほうが心が動いていて、
何十年もたってもなお、ふと思い出すのは、そんな時間です。

親の寝室のベッドで親と寝転がって、ただ黙って寝転がって。
「たんすの上に即席ラーメンの箱が置いてあるな」
って思っていたあの時は、小学校にもう入っていたのか、
入る前のことだったのか。

土曜日の午後に ぼんやりダイアトーン・ポップスベスト10を聴いたり、
母がドラマ「阿修羅のごとく」を観ているのを見ていたり、
浜松市街からの帰りのバスの中、工場やら店やら家やらの景色を眺めたり、
「今は何もやることがないな」と感じながら過ごす時間がありました。

スマホのある今だって、ゆうりくんにもそういう時間はあると思います。
だけど、「今は何もやることがないな」という時に、
やっぱりスマホをいじっちゃうでしょう? もったいないです。
ここだけ、いまだけの旅先の車窓の景色を見ないで、
何度も見たはずのYoutube動画をみてしまう。

「何もやることがない」をゆっくり味わうか、でなければ、
「何で僕にはやることがないんだ、何か見つけろよ俺!」と
自分の心を本当に動かして夢中になれるものを見つけようとするか、
どちらかをしてほしいです。
とりあえず時間をつぶせるもの なんかに ゆうりくんの大事な時間を
そんなにあげてはだめだよ。


MUSIC

2024年5月のうごく、ゆうりくん の楽曲紹介

Girlpoolさんの ♬ "Faultline" です。

この曲は聴いた感じ、平穏な感じがするでしょう?
でも、MVを観ると、濃い。濃すぎる。
実際、歌詞も穏やかではないんですよ。まいっか。

で、MV観て、おとうさんは「あっ!」と声を出してしまいました。
"Faultline" は Girlpoolというデュオで活動している時の曲ですけど、
Harmony 姉さんじゃないですか!
姉さん、見た目の割に すごいメロディメーカーです。
アコースティックライブのムービー観ると、
「あ、やっぱり正気のときもあるんだな」と安心します。


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