ゆうりしんぶん 2023年9月号


うごく、ゆうりくん

2023年8月のゆうりくん 

夏休みの旅行はお盆の後半に東京から福岡まで新幹線で本州横断!
そう!台風でストップ&大幅遅延した新幹線の旅です。
とはいえ、我が家の旅行には、ほぼ影響なかったんですけどね。

ゆうりくんの好きなものをあつめた、ゆうりくんの接待旅行。
その詳細はこの下の記事を読んでね。


夏休みの自由研究、QRコードで提出

ゆうりくんは、夏休みの自由研究課題を「ほぼQRコード」のペライチで提出してやりました。
このサイトを見ろ」と。
QRコードは 「SUMMER OF YUURI 2023」という ゆうりくんのサイトのURLです。
「ゆうりしんぶん」と同じWebnodeというサービスで、ちゃちゃっとつくりました。
まぁ、実際には ちゃちゃっとではなく、結構な時間がかかってます。

「自由研究はこれをやって提出したら?」という商品がいっぱい売られています。
おいおい、どういうことやねん?「問い」を自分で自由にたてるのが自由研究ちゃうんけ?
自分の中から こんこんと湧き出る疑問を調べるのが自由研究やろ?
何で「問い」を金出して買っとんねん? ほんまアホやろ? …と思います。

自分の中から湧き出るその問いは「理科」なの?「社会」なの? どっち?
っていうのも意味ない。「どっちでもある」し、「どっちでもない」。
このサイトは、担任の先生だけじゃなくて、音楽、英語、図工、算数の先生にも見てもらおう!
と ゆうりくんと話し合って、それを目指してつくりました。
どの教科にだって「研究」はあるのです。

そもそも「研究する」というのは、文字や図などで発表できる成果だけではなくて、
「理解が深まる」とか「身に付く」という成果があるべきなんです。
研究者は口をそろえて「研究に終わりはない」といいます。
だから、ゆうりくんの自由研究は、ゆうりくんの興味があるものばかりで、
「今のところ、こんな感じ」という現在のスナップショットです。


新幹線で本州横断のたび

旅行はだいたい全部、「ゆうりくんの接待旅行」です。
ゆうりくんが 楽しいかどうか、で催行決定が出ます。
確実に楽しんでもらうには、「どこに行きたい?」と聞くのが いちばん。
ゆうりくんの希望は 「MSCベリッシマで豪華客船クルーズ」か「シンガポール」でした。
おとうさんも MSCベリッシマに乗りたかったんですが、
「終日航海が2日間あるのにインターネットが使えない(速度が遅い)」ので断念。
 シンガポールは往復に結構時間がかかります。
同じ予算内で、もっとゆうりくんが楽しめるプランを考えたら、新幹線で本州横断になりました。

8月14日(月) 東京→大阪

おとうさんは規定の「最短4時間は勤務すること」をクリアしたあと、東京駅で合流。
新幹線で大阪に向かいます。
翌日8月15日が台風で終日新幹線が止まった日でした。大阪はまだ、嵐の前の静けさ。

大阪は大阪でも、USJでも、梅田でも、
きれいなミナミでもなく「恵美須」の一択。
ミナミのさらに南。
南に行けばいくほど、ガラが悪くなっていくナニワ。
「いいゲーセンないかな」とネットで探していて、
恵美須にいきあたりました。
TAITOみたいなどこにでもある無機質なゲーセンではなく、
娯楽場、縁日。
恵美須は 万年縁日。来る日も来る日もあそびほうける町です。
そんな恵美須に 星野リゾートが 「OMO7 大阪」を昨年開業。
USJ需要を押さえつつ、
フィーチャーするのは ナニワのやんちゃな魅力。
どんだけ着眼点すごいねん、星野リゾート! 感服するわ。

「射的屋」なんていう超激レアなはずのお店が、
あっちにもこっちにもあって、
昭和なレトロゲーム機が並ぶお店もいっぱいある。
「遊んでってや~!」「食べてってや~!」
と店々からかけられる陽気な呼び声。
居酒屋に入ると、オトナ達の熱気ムンムンで、
魚釣りができるし、ジョッキがでかい。
予想通り、ナニワのやんちゃな魅力に、
ゆうりくんはドハマりしました。

「ここがボクのアナザースカイ、恵美須ですっ!!」 

8月15日(火) 大阪 2日目

やってきました、台風7号。関西を直撃です。
いいよ、いいよ、もともと大阪は「インドア」だと思ってたから。USJ行かないし。
天候が荒れている時、普通のホテルだと 部屋に閉じこもるしかないんですけど、 
OMO7 には 広いロビースペース兼カフェがあって、宿泊客で大盛況。
さすが星野リゾート。ほんと、すごいな、この人たちがつくるホテルは。
お昼すぎまで 読書感想文用の本をおとうさんが音読して、ゆうりくんは耳を傾けます。
しりとりボクシング」というお話。結構大人もたのしめるし、良い内容です。

夕方になってから、近くの「SPA WORLD」へ。
いやー、おとうさんは大嫌いなんですよ、スパとか スーパー温泉とか。
でも、この状況ではやむなし。プールと大きなお風呂を堪能します。
流れるプールの人口密度すごくて、水が濁ってんだよな~。苦手です。
パソコンが置いてあって 「自由にMINECRAFTであそんでください」とのこと。
そんなこと言うと、ゆうりくんとおとうさん、ガチで遊んじゃうよ。
会場に設営された大きいビジョンに ゆうりくんとおとうさんの画面が映されます。
ええ、なんてったって、ボクたち、ガチ勢ですからね。

そのあと、ふたたびの恵美須東・縁日街へ。
というわけで、台風にやられた感 まったくなしで、ゆうりくんはご満悦。

8月16日(水) 大阪→神戸→姫路

おとうさんがたてていた旅程プランでは「サファリリゾート姫路セントラルパークの日」でした。
ママが 姫路セントラルパークのことを知らなくて(説明したのに!)、
「台風が通過したばかりで、通常営業じゃないかもしれないし、大正区に変更しない?」
と提案してきました。ママが好きな作家が大阪市大正区出身なのだとか。
まぁ、連日プールはたしかにきついな… 姫路にはほかに何もないしな… 
大正区なんて こんな時でもなければ 一生行かないしな…。
ということで大正区案が議会を通過。 したんですけど…

さすがに何もないぞ、大正区。
ママは、大正区に来られて感慨深げですけど、ゆうりくんにとっては 「なんなのここ?」
炎天下、何キロも歩かされて、普段はママに文句を言わないゆうりくんも次第に不機嫌に。
「この先に何があるの?」 文句ではなく、絞りだした抗議の質問でした。
そう!それなんだよな。ボクたちは何に向かって歩いているのか? いつだってその問いが大事。
目的地は千歳渡船場でした。
… … ビミョー。これが駅近だったらいいんですけどね、3キロほどひたすら歩かされましたからね。

ゆうりくんの接待旅行は深めの傷を負いました。たてなおします。
新幹線ではなく、新快速でこの夜宿泊予定の姫路へ。
このまま姫路に入ると、8月16日は壊滅的なので、三宮(神戸)で電車を降ります。
大学は関西でしたけど、ほとんど来なかったし 覚えてないな、神戸。
ひきだしがないので、とりあえず、もっとも神戸らしい ハーバーランドへ。
(最も神戸らしいのは 本当は洋館街だと思うんだけど、そんなのゆうりくんが求めていない)
ハーバーランド(メリケンパーク)は、ぱっかーん と開けていて、とても開放的。
そうそう、コレコレ、こういう感じ!と ゆうりくんは気に入ってくれました。 
そこで見つけた 神戸メリケンパーク オリエンタルホテル にゆうりくんが一目惚れ。
ごめん、今夜は 姫路にお泊りいただくことになっています …。

8月17日(木) 姫路→福岡

姫路と言えば姫路城なんじゃないの?

まぁ、そうですよね。姫路に泊まる=姫路城に行く、ですよね。
ママも「えっ? 姫路城 行かないの? 姫路のまち 見ないの?」
と言います。
行かないですよ、見ないですよ、姫路は姫路城のまちではなく、
サファリリゾート姫路セントラルパークのまち として
選ばれたんですから。
城に行くと、ゆうりくんのテンションが がた落ちすることは
火を見るよりも明らかです。
ゆうりくんの接待旅行ですからね、姫路城は遠景ですませます。
それで充分です。


新幹線に乗って福岡・博多に向かいます。
福岡の1泊目は 海の中道海浜公園にある INN THE PARK 福岡
海の中道は遠く、海の中道駅から INN THE PARK 福岡までの
みちのりも遠い。
ゆうりくん、連日の長距離徒歩移動です。
「おとうさんは、なんで車 運転しないの?」
 深く刺さりますねぇ、その質問。
「車に乗ると、人を殺めてしまうからだよ」

INN THE PARK 福岡では、バーベキューの夕食、
まん丸い宿泊棟、大きいお風呂。
ゆうりくんの評価は良好です。

8月18日(金) 福岡 2日目

本当は、ゆうりくんの初めての乗馬を予定していたんですけど、乗馬のサービスが夏休み中。

しかたないから、自転車を借りて、海の中道海浜公園内にあるサンシャインプールへ。
めっちゃいいプールです。
スライダーもあるんですが、ゆうりくんは並ぶのがきらいです。流れるプール一択。
水にうつ伏せに浮いて、死んだように流れて遊ぶのやめて!監視員さん、ビックリするから。

午後に福岡市内に移動して、夜ご飯は もつ鍋に挑戦しました。おいしかったようです。

8月19日(土) 福岡3日目

福岡PayPayドームへ。
といっても、ゆうりくんは野球に本当に興味がないので、
試合は観ません。
おとうさんの子供の頃は、
プロ野球の試合を観に行くのが夢で、結局果たされず、
あんなに悲しかったのに。

野球の試合を観る代わりに、隣の BOSS E・ZO FUKUOKA へ。
ところが、8Fから滑り降りるすべり台「すべZO」が
体重不足で体験できず。
同じ BOSS E・ZO FUKUOKA内の V-World AREA で遊びました。


そのあと、ゆうりくんが大好きな TSUTAYA SHARE LOUNGE 福岡西新店へ。

ゆうりくんは、1歳のときにも 福岡西新のTSUTATA に来ているんですが、そのお店はすでに閉店。
あのときの TSUTAYA 福岡西新店に比べると、移転後のお店はグレードダウンが否めない感じで、残念。
でも、ゆうりくんは 1歳のときのことを覚えていないので、ふつうにたのしんでいました。

8月20日(日) 福岡 4日目

とうとう旅行も最終日。

六本松というエリアにある 福岡市科学館 へ。
期待してなかったんですけどね、
すごくよくできた科学館でした!
学びがすごくある… かというと そうでもないんですけど、
子供の心をつかむ展示がいっぱい。
退屈になりがちな科学館ですけど、
こどもたちが目をキラッキラさせて展示に触れてました。

福岡空港にも TSUTAYA SHARE LOUNGE があるので、
もちろん行きます。
飛行機がよく見える、絶景のラウンジなんですけどね。
ゆうりくんは、スープとゲームに夢中です。(溜息)


どうでしたか、ゆうりさん、接待旅行はたのしんでいただけましたでしょうか。
で、どの街がいちばん楽しかったですか?

大阪・恵美須東。やっぱりな。行く前からわかってました。


2023年8月24日の 糸井重里さんのことば

「元気があればなんでもできる」というのは、
アントニオ猪木さんの決めゼリフだった。
ぼくも、そのことばで、ずいぶん心が鼓舞されたものだ。
もちろん、同時にぼくのなかには
「元気があるからって、なんでもできるわけがない」
という気持ちがないはずもない。
どっちの気持ちもあるのだけれど、どちらを選びたいのか?
ということなんだと思う。

同じく猪木の「出る前に負けると思ってるバカいるかよ!」
とアナウンサーに向けた怒りの叫び(ビンタも)も、
とてもわかる気がする。
しかし、その逆のようだけれど、WBC栗山英樹監督の、
「試合中は、いつも悪いイメージを持ちながら観ているんです。
そのイメージをつくっておかないと、
点を取られたときに表情が変わっちゃうんですよ」
ということばも、痛いほどわかる気がするのだ。
どちらかといえば、ぼくは栗山さんに近いと思うのだが、
猪木さんのように「勝つつもりだけで勝負に挑む」
という闘志がなかったら、試合に挑めないとも思っている。
どっちの気持ちもあるし、どちらも勝利に向かうための
「演出」であるとも言えるだろう。
その場で、そのとき、どちらを選ぶのか、なのだ。
もちろん矛盾するに決まっているのだが、
いま矛を持つのか盾を持つのか、なのである。

昨夜、ラグビーの田中史朗さんとのライブ対談だった。
想像していたとおりの好漢で、話してて気持ちがよかった。
そのなかで、田中さんが意図してではなく自然と、
「ものすごい努力」をしていた話題が混ざり込む。
ほんとうに無理に無理を重ねて無理で締めるような練習だ。
田中さん自身は現代の科学的な方法を知っているはずだが、
それはそれとして「上の次元に行くための努力」を、
必要だった体験としてさらっと語っている。
無用な努力は要らない、ということと、
世界のだれよりも努力したという実感は、やはり矛盾する。
しかし、それでも「どちらを選ぶか」を選んで決めるのだ。
合理的であることや効率的であること科学的であること、
それを承知した上での「努力」の大事さを、
田中史朗さんのニコニコ顔が教えてくれたような気がした。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
だいたい、人というのは、いろんなその人の集合体なのでね。

おとうさんは、お仕事をするときに、スタッフに競争をさせません。
「競争が、ライバル関係が、成長を促す」
という論理もわかるのだけれど、
競争に勝つために、ポイントを稼ぐために、
本筋とは違うことに一生懸命注力してしまうのが、もったいない。
勝つために 成果を盛るのは、無意味で見苦しく、
成功の秘訣は隠すより、みんなで共有したほうがいい。
敗者になったものは 情熱を失い、
勝者になったものは 次の目標を見失う。
競争には、良いことがないのです。

だけど、おとうさんは業務ロボットをつくるとき、
「最強のロボットをつくる」つもりで臨みます。
その業務を一番うまくやるチャンピオンを決める大会があったら、
どういうアプローチをすれば金メダルが取れるだろうか。
いつも、そんな風に考えます。

競争をさせない(しない)のと、金メダルを狙うこと。
矛盾しているんだけど、どちらも大切にしています。

「競争なんか、自分の心の中だけでやれよ。」と思います。 

2023年8月29日の 糸井重里さんのことば

「そんな『そもそも論』をしているヒマはないんですよ」
という言い方がある。
それを言う人の気持ちもわからないではない。
いま右に行くか左に行くかの話をしているときに、
そもそもなにをしているんだっけと言われても困る。
サッカーの試合の最中に「なんで手を使っちゃいけないの」
とか言い出す選手がいたらひっぱたきたくなるだろう。

でも、「そもそも論」をいつするのだという問題はある。
「そもそも、なんでやるんだっけ?」
「もともと、どういうことだっけ?」
「なんで、こういうやり方しかないんだ?」というような、
動機や原点に関わるようなことを、
まったくやらなくていいはずはない、と、ぼくは思う。

家を建てるにしても、基礎工事のさらに前に、
その土地を選ぶわけだし、
「そもそも」がすっかり抜け落ちているせいで、
あいうえお、と来たら無条件にかきくけこ、
123の次は考えなしに456みたいなことばかりになって、
みんなが同じように行き詰まっていることもあるからだ。

いちばん根源のところにいったん戻って、
「いっそ、これはやらなくていいんじゃないか」だとか、
「そのことで、だれがよろこぶんだっけ?」だとか、
「なんのためにはじめるんだろう?」だとか、
混沌状態になろうとも考えるべきことはあるのだ。
だって、コロナのあの時期、
そもそも「会社にくるのって、どうしてだっけ?」と、
どこでも話し合ったじゃあーりませんか。
「素人じゃあるまいし」「子どもじゃないんだから」
なんてことも考えるのが大事なんだと思うのだ。
ま、あんまりなにもかも「そもそも論」をやっちゃうと、
図らずも多くのものを失うかもしれないけどね。
そもそも「そこに愛はあるのか?」とか、
家庭や企業の日常のなかで、言い出したりすると、
妙にややこしいもめごとになるかもしれない。
だけど、果樹園であれば土地づくりみたいなことは、
しっかりとやっておきたいことなんだよね。
たぶん、「ほぼ日」はそこらへん、多めではあります。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
人間のやることだから、人間の好きなことがやりたいことだ。 

おとうさんは、お仕事をするときに、「そもそも論」が多めです。
それで 嫌がられることも あると思います。
現状の社内ルールで評価が高い人にも、
見境なく「そもそも論」をふっかけるので、
「私のやり方を否定してますか?」と不快にさせているかもしれません。

だけど、社内で金メダル取ったって 仕方ないじゃない?
自社内という小さい舞台で、金メダル取ったって、
社外に出たときに 金メダルが取れる保証はないんです。
みんなー、社外で金メダル取りたいだろー?

そもそも この仕事は お客様の役に立っているのか?
そもそも この仕事のやり方以外に 方法はないのか?
違うやり方をしたら、桁違いの成果が出ちゃうなんてことはないのか。
それを考えないでは、いい仕事なんかできないのだから。
方向性やアプローチのところで間違っていたら、
どんなに血のにじむ努力をしたって、
よりアイデアの強いチームに 簡単に負けてしまう。

そんな経験を続けていたら、仕事が楽しくなくなってしまうじゃない。
楽しく仕事したいなら、そもそも論から逃げてはいけないのです。


MUSIC

2023年8月のうごく、ゆうりくん の楽曲紹介

Mana Gardenさんの ♬ "Daydrunk" です。

インディーズすぎて、詳細不明。曲(Daydrunk)はドストライク。
ん? もしかして すごく最近に結婚した? Mana Garden Instagram

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『うごく、ゆうりくん』 プレイリスト


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