ゆうりしんぶん 2023年5月号


うごく、ゆうりくん

2023年4月のゆうりくん 

箱根に行ってきました。
ママがとまりたかった「箱根本箱」というホテルに泊まりました。
大人向けのホテルなので、料理も大人向け。
偏食なゆうりくんですが、食べたことがない食材に挑戦できました。

娯楽センター七福 ⇒ 箱根本箱 ⇒ フォレスト アドベンチャー・箱根
王道完全無視の箱根です。


Happy Birthday!! 10周年

よそんちでは「ハーフ成人式」なんていうものをやるみたいですが
我が家には なんだか ひっそりとやってきた10周年。

これといって誕生日プレゼントもなく、ふつうのケーキ。
誕生日のディナーは、ゆうりくんが食べたいものを選んだ結果
なんと… Burger King のハンバーガーでした。
(ママとお父さんは Freshness Burgerにしました)

ま、前夜祭ではね、シュラスコを食べに行きましたよ。
ゆうりくんは お肉というより スープを食べてましたけどね。

ママとお父さんは、どうしても10年前の ゆうりくんが生まれた日
のことを話したがります。
でも、ゆうりくんは本当は「今のボク」を見てほしいんだよね。

身長は129cmをこえました。もうすぐ130cm。
最近、伸びるスピードがあがってきて、小学校を卒業するころには
ママに肉薄できるはず! 

誕生日プレゼントがないかわりに3週連続で旅行です。

1週目は箱根。
ゆうりくんは優しいので、ママが泊まりたいホテル
「箱根本箱」の提案に一発OKを出してあげました。
でも、大人向けのホテルで 敢えてテレビを置かない方針。
趣味がYoutube鑑賞のゆうりくんにとっては我慢のホテルです。
ふてくされちゃうかな、と心配しましたが、
お風呂につかったり、本をよむ "フリ" をしたり、
おとな味のお料理を食べたりして ゆったりすごすことができました。

ま、スマホのおかげですけどね。
スマホがあれば、Youtubeもゲームもたのしめますからね。

2週目は横浜。
MSCベリッシマという超大型豪華客船の出航を見に行きました。
このMSCベリッシマ、今回はお父さんの会社がチャーターしてます!

「あれ?こんなところに新しいショッピングモールできてる」
と見間違うほどのバカデカさ。
あんまりデカすぎて ベイブリッジをくぐれないものだから
大黒ふ頭という僻地に停泊してるんですよね。
出航を見送ったあと、「さて、タクシーで横浜に戻るか」と
タクシーを呼ぼうとしたら、まさかの全拒否。
いやー、あせりました!
「ヒッチハイクやむなし」と覚悟を決めかけたところに
救いの路線バス登場。たすかったぜー!

3週目はこれから九州へ。
ママとおばあちゃんが鹿児島に行きたいのだそう。
えっ えっ? 鹿児島? MSCベリッシマが鹿児島に行きますけど? 乗ればよかったんじゃないでしょうかー?


STAR SHOOT VS

「ゆうりくんの誕生日プレゼントはない」と書きましたが
ママには 「スターシュートVS」というスマホゲームの
課金キャラを ねだって買ってもらってるんですよね。

せっかく横浜に来ているのに ゆうりくんの頭の中は
「スターシュートVS」のことで いっぱいいっぱい。

もう、なんなんだね?君は?
そんな子に育てた憶えは… あー… ある。


2023年2月2日の 糸井重里さんのことば

ぼくは、よく、「この店のとんかつは、ぼくの一番です」
と言いそうになります。
そう思う気持ちにうそはないのですが、やや間をおいて、
「じゃ、あのとんかつはどうなの?」と、
じぶんに疑問を投げかけるじぶんが登場してきます。
一番がそれでもいいけれど、「それ以外が一番じゃない」とは、
言いにくいよなぁと思うことになります。
他のとんかつが二番とか三番だとかじゃないのです。
さらに、何軒もの店の、おいしいとんかつを思い出します。
あれが八番で、それが九番とか思ってはいない。
同じことは、カレーだとか、ラーメンだとかにも言えます。
じぶんにとっての一番という気持ちならありますが、
それ以外のおいしいラーメンやカレーに順位づけをするのは
なんだかよくないように思えるのです。
よくないというより、ちがう気がする。

前に、日本中の有名なお菓子屋さんどうしは、
おたがいに知り合いで、仲がいいということを聞きました。
競争相手という意識ではなく、仲間うちという感じらしい。
某老舗が息子さんを、別の名店に修業にだすとか、
そういう交流も実際にあるらしいです。
ぼくは、こう思いました
「お菓子の世界では、あれもこれもあっていいのか。
 勝ち負けじゃなくて、たがいに共存するのか」。
競争して、市場の取り合いをすることが当たり前になって
、そうでないものが不思議に見えちゃうのが現代ですが、
実際は、強い者の一人勝ちという世界ばかりじゃない。

そう考えたら、個人的な「おれの一番」があるのは、
勝ち負けの話じゃなくて「好み」なので、それでいいんだ。
で、それ以外に順位やらをつける必要はないんですよね。
金子みすゞの詩にある「みんなちがって、みんないい」は、
ほんとによく聞くようなふつうのことばではあるけれど、
どうしても「善い人の、善いことば」にも読まれがちです。
でも、とんかつのことだと思って味わったらどうでしょう。
「あのとんかつ、このとんかつ、そのとんかつ。
 みんなちがって、みんないい」いいよねぇって思えます。
あのとんかつのように、きみはきみだよ、とてもいい。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「どれも好き」というこどもに、しつこく聞くのはやめよう。

「みんなのやる気を引き出す成功の秘訣は競争させること」
なんてことを言う人が多いけど、
お父さんは お仕事(RPA)では 仲間に競争をさせません。 
競争をさせると 仲間の心はバラバラ散り散りになっていきます。
「俺は あいつより ここがすごい」と、自分の得意なところと
仲間のそれほど得意じゃないところを比べて 勝った気分になろうとします。
みんなで心をひとつにしないと、みんなのそれぞれの得意を持ち寄らないと
よい結果は得られません。心の底から満足できません。
「明日も一緒に働きたい」と思えるチームで仕事をするのが最高です。

2023年3月6日の 糸井重里さんのことば

「朱に交われば赤くなる」は、ほんとうだと思う。
このことわざは、いいことにも悪いことにも使われる。
「悪い子たちと付き合っていると、悪くなるよ」という具合に、
ぼくは戒めのことばとして覚えた。

一時期、ブラジリアン柔術というものが話題になって、
次々にブラジルから柔道着姿の格闘技選手たちが来日した。
どの選手も、とても強かった印象がある。
こういう格闘技のことについては、
TKこと高阪剛選手に質問するのがいちばん早い。
端的に「なんで、あんなに強いの?」と訊いた。
その答えが「人気が出て競技人口も大きくなると、
強いやつらがそこに集まって、混じり合うんですよね」
超強いやつ、強いやつ、ちょっと強いやつ、ふつうのやつ、
素質はあるけど入門したばかりのやつ…がみんな集まる。
そうすると、近くにじぶんより強いやつを探しやすくなる。
じぶんより、ちょっと強いやつと練習ができるし、
もっとずっと高度な選手の水準も横目で見ることがある。
あちこち、どこにも強いやつがいるという状況が、
全体のレベルをぐんと上げるらしいのだ。
それは、高校野球やサッカーの「強豪校」も同じらしい。
全国優勝を争うようなチームは、考え方も練習も、み
んながすごいレベルにあるのだという。
ただ高いレベルにあると言うより、格段に上であると。
そこでもまれているから、格段に強くなるのだという。

その話を聞いてから「朱に交われば赤くなる」のことばが、
ぼくには「切磋琢磨」のようなイメージになった。
大谷翔平選手が、いま注目の的になっているが、
もし、彼がメジャーリーグに行ってなかったら、
いまのスケールの大谷翔平になっていただろうかと思う。
たぶん、MLBには「強いやつが集まっていて」、
そういうやつらとひっきりなしに乱取りをしているのだ。
彼も「朱のなかに飛び込んで赤より赤くなった」のだ。
格闘技やら競技スポーツばかりでなく、
表現やらコンテンツの仕事でも同じことが言えると思う。
「朱の池」がつくりたいよね、飛び込んだら赤く染まる。
「ほぼ日」がそういう場になるといいなと夢みている。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
ただ、「たのしくね」なのだ。厳しくても、たのしくだよ! 

これもね、お父さんがお仕事でよく感じることなのです。
会社にはいっぱい部門があってね、所属部門が違うと
お互いなかなか話さないものなんだ。
お父さんは いろんな部門に出かけて行って「RPAやりませんか」
と声をかけてね、仲間を探しています。
そうしてね、同じRPAを志した仲間同士で交流を深めてもらうんだよ。
そうするとね、別々に働いているときよりも パワーが出るんだよ。
お父さんよりも すごい成果を出す人も 出てくるしね。
そういうの、全然くやしくないんだ。誇らしいし、たのしいんだよ。

2023年4月2日の 糸井重里さんのことば

さて、今日もこれを書いてから寝る。
これ、というのは、これだ。
毎日、書くことになっているから書いている。
だれかに命令されたわけでもないし、義務感とも言えない。
さらには、毎日である必要もないのに、毎日書いている。
そういえば、「ほぼ日手帳」のことで、
「毎日続けるコツがあったら教えてください」
とぼくが質問されることがある。
この「今日のダーリン」は毎日書いているから、
「ほぼ日手帳」を毎日続けるにはこうすればいい、
というようなことを知っていると思われているのかな。
いやぁ、知らないんですよ。
食べたもの、おいしかったもののことを書けばいいとか、
まずは天気のことだけ書いてごらんとか、
たのしかったことを思い出せばいいじゃないとか、
みんながいろんなことを言ってくれるらしいけど、
それは、その人の書きやすい事柄なのであってさ、
だれもが同じじゃないんだよね。
ぼくも、ほんとうは「うれしかったこと」だとか、
ちょっと心を動かされたこととかを書こうと思うんだけど、
なかなかそうはいかないんだよね。
なにしろ、ぼくが「ほぼ日手帳」を開くのは、
この「今日のダーリン」を書いたあとだからね、
その日の書きたいことは書き終わっているんだよな。
そこですでに「出がらし」みたいになっているのに、
にもかかわらずもうひとつ書くのに理由があるなら、
それこそが続けるコツということになるだろう。
うーん、うーん、その理由とはなにか? 
「決めたから」ということなんだよな。
ただそれだけだ、決めたから書いてるだけなのだ。
どうして決めたかというと、
毎日、「一日」ずつを大事にしようと思ったから、だ。
書くことがないにしてもあるにしても、
ある時間を、「今日」について考えるために使う。
それは、歯みがきをするとかと同じようなことだ。
やると「決めたから」やっているのだ。
ちっともコツなんかじゃないじゃないか? 
そうだなぁ、だいたいのことにコツなんかないかもね。
決めて、やったり、さぼったり、またやったりするだけ。

ゆうりくんが 10歳になって、
「このゆうりしんぶんをお父さんが書くのは
 終わりにしようか」とも考えました。
今月号は せっかくの10歳の区切りなのに、
あんまりパッとしない内容だしね。
お父さんはどうしてゆうりしんぶんを書くのか?
それはねぇ、将来 ゆうりくんと
ゆうりくんのことを好きになってくれた人に
お手紙を書いているつもりなんだよ。
読んで笑ってくれたり、
ゆうりくんのことをもっと好きになってくれるといいな
なんてことを考えながら書いています。

2023年4月3日の 糸井重里さんのことば

「ひとり遊び」を、もっともっとしたほうがいい。
テレビやスマホでなにか映像を見るとかじゃなくて、
とにかく、ひとりで遊ぶということだ。
ゲームや読書はどうなのだとかあらためて問われたら、
そんな厳密なことでもないので、勝手に考えてくれ、と。
早い話が「受け身でたのしませてもらう」だけでなく、
じぶんの頭や労力を使わざるを得ない遊びのことだ。
「ひとり遊び」をなぜしたほうがいいのかを考えたほうが、
わかりやすいと思うので、そっちを書いていく。
「ひとり遊び」は、つまらなくなったり飽きたりも含めて、
壁にぶつかったり行き詰まったりする。
そういうとき、受動的にたのしませてもらってる人は、
「つくったやつ、送り手がよくない」と考えやすい。
もっとわかりやすく前に進めなきゃダメじゃんってね。
しかし、「ひとり遊び」では行き詰まりは、
じぶん自身への「問題」としてあらわれてくれる。
そうすると、じぶんで、じぶんに問いかける。
WHY? なぜなんだ。WHAT? なにが足りないんだ。
HOW? どうすればいいんだ。WHICH? 行くか、やめるか。
いろんなことをひとりで問答せざるを得ない。
この問答の、曲がりくねった道のりや、失敗や、
思わぬ飛躍や、唐突なつながり具合が、
その人の考え方をつくりだしてくれるのだ。
受け手と送り手の往復を、ひとりでやることで、
どっちの考えも育っていくし、両方の接点も見えてくる。
そして、だんだんと「その人らしさ」がつくられていく。
ずっと「お客さま」として受け手だけをやっていくのは、
ずっと横になって天井を見上げているようなものだ。
「ひとり遊び」は、そこから立ち上がらせてくれる。
じぶんが、「どうしたらもっとよくなるのか」の主役であり、
観客であり、プロデューサーなのである。
そうやって「ひとり遊び」をさんざんしてきた人が、
同じ場所に集まってチームをつくったら最高だろう。
若いときの条件のわるい場面での体験が役に立つのも、
「ひとり遊び」をせざるを得なかったおかげとも言える。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
つまり「せざるを得ない」場面を数多くつくるのが大事やな。

「良いひとり遊び」と「あんまり良くない ひとり遊び」があるんだよ。
毎日同じものを食べ続ける人とかね、
似たようなものを とにかく買い集める人とかね、
そういうのは それを続けること自体が目的になっちゃうんだよね。
自分自身を縛り付けている。
そういうのは「あんまり良くない ひとり遊び」かな。
糸井さんが言っているのはね、誰かをたのしませるパワーを持った
良いひとり遊びのことでね、
「まずは自分自身をたのしませてみなさい」ということなんだ。
自分自身をしっかりたのしませることができるものっていうのはね、
ほかの誰かに見せても、「おもしろいね」と言ってもらえるものなんだよ。
もしもそれを仕事にできたならね、ゆうりくんの人生はたのしいと思うよ。


MUSIC

2023年4月のうごく、ゆうりくん の楽曲紹介

Babygirlさんの ♬ "Me, You & My Car" です。

トロントのアーティストです。
「2022年4月2日のゆうりくん」でも楽曲を使ったので、
それ以来 ちょうど 1年ぶりですね。
「2022年4月2日のゆうりくん」も「2023年4月のゆうりくん」も
どっちも鉄道の旅です。 

"Me, You & My Car" はMusic Videoがないので、
"Seth And Summer Forever" のMusic Videoです。

Spotify Recommend Radio April 2023

『うごく、ゆうりくん』 プレイリスト


先月号も読んでね


ご感想、あなたのニュースや、 はまっているゲーム など おきかせください。