ゆうりしんぶん 2022年 7月号

オランダな子
同じ 2013年5月生まれの3人組です。
男同士で Poppy Playtimeのどうでもいい話で盛り上がる中、
女の子はしっかりしてますね。
(この子は特別にしっかりしているんですけどね。)
それにしても、もう「ひとまわり」ではすまないぐらいの
歴然とした身長差。ゆうりくん ひとりだけ ちっちゃい。
授業参観に行っても、ゆうりくんは、やっぱりちっちゃい。
5月生まれなんだから、相当 下駄はいてるはずなのに。
身体の大きい男の子にちょっと乱暴めにからまれがち。
だけど、どの子を前にしても、ゆうりはゆうり。
「ちっちゃくてかわいそう」にはならず、ニコニコして楽しそう。
ニコニコが難しい局面では、絶妙に距離をとったりするし、
たちまわりがとても上手。女の子たちからも結構 人気ある。
そう、国でいうとオランダみたいな。
小さくても 芯があって 冒険家で 親しみやすくて 人気者。
2022年6月のゆうりくん
車椅子バスケットボールのエキシビジョンマッチを観に行きました。
ゆうりくんが学校からチラシを持って帰ってきて、
おとうさんは完全にスルーしてましたが、
ママが「観に行ってみようか」と言いました。
ママの提案には のっかってみると、たのしいことが起こります。
ゆうりくんが 車椅子バスケットボール体験会に参加して、
車椅子をしっかり乗りこなしてきました。
なんだか、頼もしくて、ママの提案にのってよかったです。
※ゆうりくんの名誉のために言っておくと、最後にゆうりくんがつくった「GAMEへんなの」の中に「死ね」とか「呪いあおうじゃないか」というのが出てきますが、その部分はゆうりくんがつくったものではないです。画面をクリックして表示させている年上のお友達の仕業です。
ゆうりくんは、そういう言葉は好きじゃなく、自分がつくったゲームに お友達から落書きを入れられても、笑って許しちゃう優しい子です。
パズル無双
「ゆうりくんは頭いい」なんて書いたら、「どんだけ親ばかなんだ」ってなっちゃうけど、でも本当に感心する。
ゆうりくんは、お話しさせると ちょっとバカっぽいんだけど、パズルを解かせると、マジすごい。

Nintendo 世界のアソビ大全51 ドットアンドボックス
いくつかのゲームではすでに おとうさんがゆうりくんに勝てなくなってます。
そしてとうとう、2022年6月、ドットアンドボックスも陥落しました。
対戦中に「おとうさん、負けました、降参です」と伝えると
「え?ここに線引けばおとうさんが勝てるよ?」というアドバイス。
あ、本当だ。まったく気づいてなかった。すごい視野、すごい視点。
もうね、悔しくなんかない。完敗です。
わざとアドバイス以外の場所に線を引いて、おとうさんは降参しました。
マンカラは おとうさんの得意科目。
「ヤバイ」レベル(最強レベル)のコンピュータにも勝てます。
そんなおとうさんも、先日、ゆうりくんにマンカラで負けました。
ほんと そろそろ、勝てるゲームがなくなってきました。
BQM ブロッククエストメーカー
だいぶ前に買って、最近また遊びはじめたパズルゲーム。
1人プレイ専用ゲームなんですけど、おとうさんと遊びたがります。
ゆうりくんが操作して、ゆうりくんとおとうさんがパズルの解き方の
アイデアを出し合って 議論しながら解いていきます。
こういうあそびかた、最高ですね。
おとうさんが「何これ、無理じゃね?」とあきらめていると
ゆうりくんは 「あっ!」と言って 何かひらめいた様子。
ゆうりくんが巧みにブロックを移動させていってゴール。
そんなルートを思いつくの、ほんと すげぇなぁ!と感心します。
PUZZLE SNAK/E
KONAMI Indie Game Connect 2022 という展示会に
ゆうりくんとおとうさんで行ってきました。
ゲーム開発者とゲーム好きが出会える場で、こういうのすごくいい。
来場者の多くは かなりコアな感じの大人のゲーマーさんたちで
9歳のゆうりくんはかなり目立つ存在。
だけど、物怖じせず どんどん「遊んでみていい?」と開発者さんに
声をかけ、面白いと感じた点をちゃんと言葉にしながら遊びます。
そこで出会ったPUZZLE SNAK/Eというゲーム。
無料でスマホで遊べるのでみなさんもぜひ。
ゴールするのはできても、コインを取るのは ものすごく難しい。
じっくり向き合って 今ステージ10まで完璧にクリア中。
うごかないほう
おとうさんのコラム
2022年6月19日 今日のダーリン(糸井重里)
「いいこと考えた!」と、小さい子どもが言うでしょ。
あれが、ほんとにすばらしいことだと思うのです。
なんでもかんでも「いいこと考えた!」という、
思わずニヤッとしちゃったり、大きな口を開けたり、
飛び上がったりするようなところからはじまる。
アイディアだの、クリエイティブだの、
大発見だの、イノベーションだの、
いろんなこと言うけど、「いいこと考えた!」って、
まず、じぶんの頭が一気に晴れ渡るような瞬間があるんで。
それは、説明より先に光が射して、
灰色の雲が消し飛ぶように晴れるような感じ。
どんよりしたまま、知識だの情報だのを
パズルのように組み上げているときには
なかなか見えてこない晴れた空が、見えたとき。
「いいこと考えた!」ってことばが出るんです。
実は、その「いいこと」っていうのが、
ちっともたいしたことじゃなかったりね。
そういう場合もものすごく多いんです。
でも、いいんです。
「いいこと考えた!」って光が必要なんです。
「いいこと考えた!」と思ったんだけど、
その「いいこと」には弱点があるぞ、だとか、
こういう困ったことがついてくるぞ、とか、
いずれは気づくことになると思うんです。
それでいいんですよね。
いま考えた「いいこと」が見せてくれた困ったこと。
今度は、それを解決するために考えればいいのだから、
そっちのほうが考えやすいんです。
大人も、もっと「いいこと考えた!」ってね、
くせになったらいいと思っているのです。
それは職種とか性別とか年齢に関わりなくです。
もちろん、お役所とかで堅い仕事をしている人もです。
日本中で飛び出す「いいこと考えた!」のセリフが、
おそらく、これからの「生産力」だと思うのです。
「重箱の隅をつつくこと」ばかり上手になってるけど、
もっと「いいこと考えた!」で行きたいものです。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
このごろ、ほんとに「生産力」ってことを考えちゃってる。
2022年6月20日 今日のダーリン(糸井重里)
そういえば、「畳の上の水練」ということばがある。
泳げるようになるためにいくら教科書を暗記して
「ああして、こうして」とやっても無理だという意味だ。
水のなかに入ってやってみること、
身体のほうが先にわかってくることがある。
なんて言ってるぼくも、よく「椅子」に腰掛けて
水泳の教科書を読んでたりするんだけどね。
実は、「水」にあたるものがあるかないか、
それがものすごく重要なんだよね。
練習のための練習じゃなくて、実際の「本番」の場。
ロールプレイとして、演じてみることも大事だし、
先に「どうして?」とか「どうやって」を
知識として入れておくことは、とても都合がいいんだ。
だけど、それは水泳にとっての「水」のなかじゃない。
ぼくは、いつごろからだったか、「ほぼ日」のなかに
「本番」をたくさんつくろうと思った。
事業として利益が出せるかどうかとは別に、
人がなにかを身につける本番の「仕事」が要るのだ。
練習やら訓練や研修じゃなくて、ほんとの仕事。
それはどうしても「真剣」を使わなきゃならない。
「水」をつくるのも、ぼくの大きな仕事だと思っている。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
お笑いの人たちも、「舞台」に立って腕を上げていくのだ。
2022年6月30日 今日のダーリン(糸井重里)
毎日のように雨が降ってる日が続いていたとき、
つまり梅雨の時期に、ぼくはつよく思ったものでしたよ。
「早く梅雨が明けてくれないかなぁ!」とね。
おそらく、そう思った人も多かったでしょう。
しかし、早く明けるにもほどがあるというかなんというか。
6月のうちに明けちゃったんですか、そして、
少しずつ夏になっていくのではなく、最初から猛暑です。
ぼくとしては、「早く梅雨明けてくれ」と願ったので、
その責任もちょっとは感じておりますからして、
この猛暑について、なるべく文句は言わないようにします。
願ったのもじぶんなんだから、それが叶ったんだからね。
それにしても、すごいものですね、体温以上の気温ね。
もともと夏休みというのは、どうしてあるんでしたっけ。
学校に出てきて勉強をするには不向きな季節だから、
遊んだり昼寝したりして過ごしなさいってことですよね。
ぼくは、そんなふうに解釈しておりました、小学生時代に。
でも、そういうことが決められた時代には、
学校にエアコンがなかったんですよね。
扇風機さえなかったから、教室で勉強なんかできなかった。
家にももちろん冷房装置なかったのですが、
ま、多少の風に当たるなり、木陰でだらだらするなり、
プールに行って水遊びするなり、行水するなり、
「各自それなりに工夫して過ごしなさい」だったわけです。
しかしねー、いま学校にはエアコンあるんじゃなかった?
ないところもあるのかなぁ、いまでも。知らないけど。
だって、いまみたいな猛暑日が続くとしたら、
夏休みに外で遊ぶのも無理でしょう、
冷房のある部屋にいるしかないですよね。
公園でも道路でも熱射線がんがん浴びますからね。
危ないから外に出ちゃいけません、ということになります。
そうなったら、「夏休み」というよりもまるで
「自宅謹慎」みたいじゃないですか。
小学生の代理で、こんなこと心配しててもしょうがないか。
やっぱり、理想的には「参勤交代」みたいに、
都市と林間みたいな2ヶ所に住むところがあって、
季節ごとに場所をかえて暮らすってことでしょうかね。
会社も学校も、2ヶ所にあってね、ごっそり移動するの。
夢のようだけれど、言ってるだけなら面倒もないですし。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
現代版「参勤交代」も、養老孟司さんの発想なんですよね。
今月の「今日のダーリン」は いいのが多かったな。
そうです、そうなんですよ!と思わずうなずいてしまうやつ。
さも即断即決にみせかけた プロジェクトをまわしてる感
だけで満足しちゃってるような仕事はもういい。
本当に生産力をあげたいのです
後述のデービッド・アトキンソン氏の本に書かれているように
「本当に付加価値を大きくしようとしているか」が
今の日本の会社には問われているのだと思います。
最近の暑さについて、私も文句は言わないです。
カー!っと暑い夏は好きです。
ただし、暑すぎて外出時間が限られて、ゆうりくんの動画は撮りにくいかな。
夏休みはどうしてあるのか? というのも
都市と林間みたいな2ヶ所に住むところがあって、
季節ごとに場所をかえて暮らすのが理想 というのも
僕もちょうどそのことを考えているところでした。
デービッド・アトキンソン氏の「新・生産性立国論」に書かれているのは
日本で進行している 少子高齢化の危機感。
「その問題をあまりにも悠長にとらえている」と警鐘を鳴らしています。
たしかに、私の認識もあまかったです。
だけど、地球レベルでは、人口爆発や食糧危機・エネルギー問題に気候変動と
人口増加に起因する問題が山積みでもあります。
人口増加が経済的には有利だとしても、本当に生産性が高い社会では
人口減少も ほんとうはアリなんじゃないですかね。
でも 日本はそのスピードが速すぎて、先頭を切っているのが問題なわけです。
少子高齢化の危機を回避するために、労働者一人当たりGDPを拡大させることが
必要だと デービッド・アトキンソン氏は訴えますが、
モノはすでに足りていて、人口が減少していく中で、GDPを拡大させるのは
難しく、やり方を間違えると SDGs的危機を悪化させてしまいます。
「SDGs的配慮をしながら、付加価値(GDP)を上げる その方法とは?」
という大喜利のような難題を解くヒントは、
おとうさん・おかあさんがしっかり仕事をしながら、子供が育つ環境づくり
ではないでしょうか。そこにお金をしっかり使うこと。
おとうさん・おかあさんが 子供と過ごす時間の長さをただ長くすれば良い
という考えを離れ、おとうさんとおかあさんと離れている時間にも
しっかりと子供が大人の愛情を感じながら、良い学びを得られる環境づくり。
バラバラに存在するのではなく、集まることで得られる体験と効率の追求。
そういうことなんじゃないかなー、と考えています。
現代版「参勤交代」という案は、なかなかの妙案だと思います。
6月は とある会社のRPA導入前検証プロジェクトに参加しました。
非常に優秀な女性社員が 「私が 中心になって、RPA活用を推進したいです」と手を挙げてくれたことで、
プロジェクトの雰囲気は「これはいけるぞ!」となりました。すごくうれしかったですね。
だけど、そのあと 不安がよぎりはじめます。
その社員の士気は高いし、間違いなく優秀です。こんなにいい社員さんがいるのに不安なのです。
なぜなら、彼女がひとりで 何十人かの社員の生産性向上を背負いこむからです。あまりにも重すぎます。
今回のプロジェクトで「IT人材の不足」というものを実感した気がします。
「ビジネス側の社員数十人に対して、IT人材が一人」というようなバランスではダメで、
ビジネス側の社員数と同じくらいのIT人材がいないと、ホワイトカラーの生産性は上がらないのではないか。
そんなことを考えさせられた 1か月でした。
私の仕事は、ビジネス社員を ITができる社員にさしかえていくことである と再確認しました。

ゆうりくんの授業参観のあと、保護者会まで 2時間も空いている。
小学校って「家庭の負担を小さくしよう」という意識が薄い。
家に帰るのもなんだかしゃくで、書店で買って喫茶店で読んだのが
デービッド・アトキンソン氏の「新・生産性立国論」。
彼の持論は 私は好きで よく論文を読んで 信用しているけど、
まぁとにかく「無能」みたいな言葉連発で、必要以上に表現がキツイ。
アンチから悪口を言われすぎて、空まわっちゃってるんだけど、
こんな文体で書かなくても、落ち着いて自分の意見を書けばいいのに。
女性論(出産と仕事)についても、女性からの反発はありそうだけど、
それぐらい日本はひっ迫しているんですよ、と言いたいんだよね。
この本のおかげで、頭の中のモヤモヤは少し晴れました。
RPAで効率はあがるんだけど、だからといって会社の価値があがっていかない。
それは 付加価値(≒生産性)が上げられていないからだ。なるほどなー。
経営者というのは、社員に向けてはもちろん、社会に向けても、
「私はこう考えています」と発信できなければいけないような気がします。
面白法人カヤックの柳澤さんも 社会に向けて発信できる人。
本当に仕事が「はかどる」ワーケーション先はどこなのか?
https://www.kayac.com/news/2022/06/yanasawa_blog_vol106
市議会や国会は、なぜ代表質問のような質疑応答形式なんでしょうね?
会社のミーティングでは、相手のアイデアに自分のアイデアを足して よりよい案に仕上げたり、
プランAのほかに プランBをあらかじめ用意して動き出すことも当たり前にやるのに、
政治の議会になると、それがすごくやりにくい仕組みを採用しているのは、なぜなのでしょう。
電車に乗っていると、幼い2人の子供を連れたお父さんが乗ってきました。
私の隣が空いていて、私が立てば、2人の子供が座れます。
「どうぞ、座ってください」と声をかけると、そのお父さんは「2駅なので、子供は外が見たいので」と断ります。
無理に座らせるわけにもいかないので、「そうですか」と席に戻りましたが、
子供は4~5歳と2~3歳ぐらいで、2駅とはいえ 揺れる電車の中で立っていては危ないし、「座りたい」と言っています。
「外を見るより座りたい」という本音を聞いて、もう一度 席を譲っても、そのお父さんは「大丈夫です」の一点張り。
そのあと、近くに座っていた私立小学校の制服を着た女の子が、席から落ちかかって起きました。
電車通学の帰り道で、疲れて寝てしまって、電車の揺れで席から落ちかけたのでした。
その子は ハッと我に返って 電車が停車している駅が芦花公園であることを確認しました。
次の千歳烏山駅でも電車を降りなかったのですが、明らかに取り乱しています。
私の最寄り駅の仙川駅に着いたとき、私はその子に「本当はどの駅で降りたかったの?」と聞きました。
その子は知らない人に声をかけられて 少し怖がりながらも「八幡山」と答えました。
3駅乗り過ごしてしまっています。「何年生?」と聞くと、指を2本たてて、2年生だと教えてくれました。
「えらいね、大丈夫だよ。この駅から3駅戻ろう。」とその子を連れて、反対側のホームまで連れて行きました。
「次に来る電車に乗ればいいの?」と必死に聞いてくるので、「次の電車で八幡山まで行けるよ」と説明し、
近くにいた女性に「この子が八幡山で降りられるように、ついていてくださいませんか」とお願いしました。
私は、すべての大人が 子供に席を譲るべきだと思うし、困っている子供は大人が守って助けてあげるべきだと思います。
「私が先に座っていた」とか、「私だって疲れている」とか、そんなの関係ないです。
子供たちから見て、大人全員が自分の味方である と感じられることが、何より大切なのです。
自分のことを見て見ぬふりをする大人達を見て、「そういうものなのだ」と思って育ってほしくありません。
子供連れのお父さんは、子供たちに我慢をすること、耐えることを教えたかったのかもしれません。
私も、子供には 「打たれ強い人間に育って欲しい」と願っています。
じゃあ、どういう人間が打たれ強いのか? 私たちはよくよく考えてみるべきです。
少しの苦労に直面しても、我慢できることは大切。
だけど、我慢しきれないときに、ちょっと助けてほしいときに 誰かを信頼して頼れることも とても大切です。
「知らない人を信じるな」とばかり教える安全教育は、「犯罪から子供を守る」というかなり特殊なケースに注目しすぎで、
もっと大切なことに対して、目を閉じてしまっていないでしょうかね。
知らない人に助けを求めることも教えてあげないと。席を譲られて育った子はきっと、席を譲れる強い人に育つから。
MUSIC
今月の「うごく、ゆうりくん」は Boyishさんの ♬ "My Friend Mica" です。
Boyish は最近のおとうさんのお気に入りです。
Videoのサムネイルにはたくさんの人が映ってますけど、左の二人がBoyishです。
あんまりあか抜けた感じがしないんですけどね、楽曲とか音色は好きです。
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『うごく、ゆうりくん』 プレイリスト
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