ゆうりしんぶん 2021年 4月号
四月ばか
【お題】
ゆうりくん、4月1日はウソをついていい日です。
なにか おもしろいウソをお願いします!
ゆうり:小学校6年生の次はなんだと思う?
ちち :中学校1年生だね。
ゆうり:違うんだよ、小学校7年生なんだよ。
ちち :え、そうなの?令和ではそうなってんの?
ゆうり:小学校7年生はね、会社みたいなんだよ。
行ってもいいし、休んでもいい。休んじゃうと、お給料なし。
ちち :・・・
ゆうりくんが春休みになって、毎日おとうさんが家にいて一緒に遊んでくれることについて、「会社というのは、行っても休んでも、好きにしていいモノ」と理解したみたい。
ゆうりくん、あのね、会社というのは、行かないとダメ。
おとうさんが家にいるのは特殊事情。給料ももらってるぜ。
2021年3月の うごく、ゆうりくん
春休みです。春休みは宿題がありません。
「えっ、明日もお休み?」 そうですよ。
「明日の明日は?」 それ "あさって"っていうんだよ。お休みです。
「明日の明日の明日の明日の…」 しばらくお休みです。
「やった、やった、やった!」
伸びしろしかない ゆうりくんですが、春休みを満喫中です。
(ユニクロのパーカー、かわいくて買って良かった!)
♬ "Friday" by Freak Slug, niquo
★大切なお知らせ★
流山の砂糖不使用 みりんでつくったトマトのフィナンシェ
ゆうりくんが鮮やかなオレンジ色にビビっただけで、
ほんとうは とっても美味しいです!
ビスコッティも美味しかったです!
本みりん研究所のプロダクトで
流山鉄道 流山駅のmachimin1で絶賛発売中です。
https://wacreation.com/what/category/machimin/
うごかないほう
祝!小学1年 修了
修了式が終わった後、担任の先生からママに電話がきました。
担任の先生は ときどきお電話をくださって、説明をしてくださいます。
ほかの学校やほかの先生は、こんなにお電話をくださるのかわからないですけど、ありがたいことだと思ってます。
この日は「テープのお話を聞かせて、内容の理解を確認するテストの結果を返し忘れてしまった」という内容でした。
ゆうりくんは、そのテストが苦手で、何度聞いても理解が進まなかったようです。
聞いて理解するのが得意ではなく、見て理解するタイプ かもしれません。
(音楽とか、英語とか、ヒアリング能力は高いんですけどね、お話に耳を傾けることに興味が持てないようです。)
漢字には、たとえば「年」に「ねん」と「とし」の異なる読み方があることも、あまり理解できていなかもしれない、ということも心配されているようでした。たしかに。そこは おとうさんも気づいて 気になってます。
言葉の音の響きだけひろっていて、言葉の意味をあまり理解できていないかもしれません。
まぁ、そういうおとうさんも、小学校2年生までは ほぼ記憶喪失で、同じようなものだったかもしれません。
担任の先生が褒めてくださったのは、図工。
「おしゃれなカラス」という作品を図工の時間につくり終えることができず、製作途中でやめることもできたのに、昼休みなどの時間も使って 作りきったそうです。
自分でゴールを設定して、そこに達するまでやり抜く力に感心してくださったそうです。
おしゃれなカラス
この絵にも もとになったお話があります。(おしゃれなカラス)
小学1年生には なかなか難しい内容のお話だと思います。
この絵の黒いカラスの部分は、布に墨をつけてポンポンと画用紙に押し付けて描いています。どのお友達も同じ構図なので、先生の指示のとおりにやったのだと思います。
羽根の部分は、画用紙にクレヨンで線を描き、色を塗ったものを、羽根の形に切っています。それを何枚も貼って「他の鳥の羽根をまとって 即席のおしゃれをしたカラス」を描いています。
この作品も色づかいが とてもきれいです。
ところどころに冴えた青がおかれていて、それが寄せ集めの羽根で急ごしらえのおしゃれをした様子を上手に表現しています。
羽根の向きを丁寧に決めて配置することで、きれいな丸みを持たせています。
あたまのほうには大きめの羽根、しっぽのほうにいくにしたがって小さい羽根というのも、とても繊細な配慮で、本当に素晴らしい出来ばえです。
Everyone thinks differently.
卑怯な手段で自分の欠点をとりつくろったところで、それはただのメッキに過ぎません。
本人はバレないと思っていても、じつは誰もが見抜いているのです。
黒いカラスには黒いカラスなりの美しさがあるのですから、それに気づいて黒い羽根を磨き、自分の魅力のみで勝負するべきでした。
「おしゃれなカラス」についてそのような書評がありました。
イソップがかいたストーリーに忠実な解釈だと思います。
だけど、おとうさんの感想は違います。
黒いカラスのままコンテストに挑戦したら、はたして 神様はカラスをチャンピオンにしてあげたでしょうか?
「黒い羽根を磨く」って、どういうこと? そんなこと、本当にできる?
黒いカラスは「黒いままではダメだ」と自分を客観的にみれたことが すごくえらい。なかなかできることではないです。
他の鳥の美しい羽根を集めたのは、他者の優れた魅力を見抜く素晴らしい能力のあらわれです。
他の鳥の美しい羽根を借りたのは「卑怯な手段」でもなんでもなくて、お互いの長所を尊重しあう大切な精神です。
2学期に授業参観に行きました。道徳の授業でした。
森で動物たちが食べ物を探しています。冬がすぐそこまで来ていて、食べ物はなかなか見つかりません。
キツネはドングリがいっぱい落ちているところを見つけて大喜び。
お腹いっぱい食べました。そして、食べきれない分はコッソリ隠しました。
帰り道にキツネはリスに会いました。
リスに『食べ物は見つかりましたか?』と聞かれて、とっさにキツネは『ぜんぜん見つかりません』と答えます。
隠しておいたドングリのことを 誰にも教えたくなかったのです。
それを聞いてリスは しばらくの間 考えこみました。
そして、「よし」と心を決め、「キツネさん、わたしはクリを2つ見つけました。ひとつあげますね。」と言いました。
リスからクリをひとつわけてもらったキツネは、ポロポロと涙を流しました。
ゆうりくんは、授業では このお話が理解できていないようでした。
他の子供たちは、話の内容を1回で理解して、元気に感想を言えていました。
家に帰ってから、おとうさんは、授業の話を理解できているのか、ゆうりくんを問い詰めました。
おとうさんは、先生の話を理解できていないゆうりくんを責め、だいぶ怖かっただろうと思います。
でも、ゆうりくんが お話の内容をやっと理解できてから言うのです。
「キツネさんは、隠しておいたドングリを 今度はほかのお友達にあげればいいね。」
リスにクリを返して謝るのではなく、リスがしてくれた親切を見習って、今度は自分が ほかの動物にドングリを配る。
そんな発想、クラスのどのお友達も持っていなかったと思います。
リスに謝ってクリを返すのは潔いかもしれないけど、それはリスにとってもハッピーではないかもしれません。
過去を悔やむより、今から良い行動をすることのほうが よっぽど大切ですよね。
「本当にできる?」というような正論ではなく、「自分ができそうなこと」を ちゃんと考えられる ゆうりくんでした。
おとうさんは、ポロポロと涙を流したいのをこらえました。
ゆうりくんの日記(2021年1月~3月)
ゆうりくんは3学期に入って、毎週末 日記の宿題に取り組みました。
いちおう言っておくと、ゆうりくんの日本語はハチャメチャで(苦笑) 放っておけば、「えっ 何?どういうこと?」という日記になりがちです。おとうさんと一緒に日記の宿題に取り組む週末は、日記に何について書くかをあらかじめ考えて、週末の活動をします。「この本を読んで、先生に感想を教えてあげようね」と決めてから本を読んだり、「このことを日記に書こうね」と決めて よみうりランドに行きます。まぁ、結局 やり終えて、さぁ日記を書こうという段になっても、何を書くか まったく考えていないようですけどね。事前に約束した分だけ、日記の宿題にスムーズに取り組めます。
先生へのお手紙のつもりで、時系列順に出来事を丁寧な字で書いて、本当に感じたことを書きます。
今のゆうりくんの作文力の実力ではなく、おとうさんの指導が入っちゃってるんだけど、内容にウソはありません。
いくつかの言い回しの中から、ゆうりくんがいちばんしっくりくる言葉を選んで書いたものです。
赤い文字は先生が書き込んでくれたお返事です。
つみ木チャレンジ 2021年1月23日(土・あめ)
きょうは、花まるきょうしつにいきました。あめで、いきたくなかったけど、がんばっていきました。(えらいね)
つみきブロックを、できるだけたかくつむのをやりました。一かい目は十九だんつみました。もっとたかくするほうほうをおもいつきました。二かい目は二十だんつみました。二十だんはぼくだけでチャンピオンになりました。(すごい!)
先生にほめられて、すごくうれしかったです。
(がんばって はなまるきょうしつへいって よかったですね。「もっとたかくするほうほう」とは どんなほうほうなんだろう。こんど、おしえてください。)
パンどろぼうVSにせパンどろぼう 2021年1月30日(土・はれ)
本やさんにいきました。本やさんの中を一しゅうしたら、おもしろい本をみつけました。
おうちにかえって、かぞくでたのしくよみました。にせパンどろぼうの正たいは、さいしょはもぐらだとおもってたけど、りすでした。さいごは、りすくんも、きのみやぶどうをあつめるのをがんばったので、えらいとおもいました。
ぶどうパンがおはなしに出てきて、おいしそうだったので、たべたいとおもいました。
(本のだい名もおもしろいですね。どちらもどろぼうなんだね。ゆうりくんが たのしく本をよんでいる気もちがつたわってきました。たべものが出てくる本をよむと、それがたべたくなりますよね。わたしもおなじです。)
よみうりランド 2021年2月22日(月・はれ)
よみうりランドにいきました。月よう日だったので、すいていました。のりほうだいのチケットで、たくさんのれました。
ぼくは、小学生になって、しんちょうが百二十センチになったので、あたらしいのりものにちょうせんしました。(なるほど。)
ずっとのりたかったバンデットは、からだがういてすごくこわかったです。(わあ。こわそう…。)ぐるぐるまわるブランコのミルキーウェイは、ぼく一人でのることができました。すごくたのしかったです。
(ゆうりくんは、こわいのりものにのっても大じょうぶそうだね。すごいなぁ。先生は気もちわるくなってしまうのでのりません。ずっとのりたかったのりものにチャレンジできて よかったですね。)
スマホのゲーム 2021年3月7日(日・くもり)
ぼくは、スマホでゲームをするのが大すきです。(うんうん。)おやすみの日は、ゲームができるから、うれしいです。(なるほど)
きょうは、あたらしいパズルゲームをプレイしました。レベル1は、あそびかたがわかりました。レベル2はらくしょうでした。レベル10からどんどんむずかしくなりました。むずかしいほうがたのしいです。(いいね。チャレンジャーですね。)きょうはレベル30までがんばってクリアーしました。(えっ⁉そんなにあるの??)すごくすっきりしました。
(さいごの「すごくすっきりした。」という ゆうりくんのかんそうから しゅう中して がんばっていたことがつたわってきました。)
うごく、ゆうりくん プレイバック
『2019年3月のボク』2019年3月 ゆうりくん 5歳
桜の季節です。今年もゆうりくんと 野川にお花見に行きました。
初めて ゆうりくんと野川で花見をしたのは2年前の2019年。
その時まで花見をしたことはなく、仙川に住んでもう20年あまりですが、
野川の桜の美しさを知りませんでした。
ゆうりくんがうまれてくれて、おとうさんはお花見に出会いました。
ありがとうね、ゆうりくん。
そういうこともあるよ、人間だもの。
ああああぁぁぁアアアア!! また やってしまいました。
ゆうりくんの床屋さんの予約、またすっぽかしてしまいました。ごめんなさい!NESTさん。
これで3回目です。なにやってんだ、おとうさん。
ガックリおちこむ おとうさんを見て、ゆうりくんが言います。
「そういうこともあるよ、人間だもの」
なんどもそういってなぐさめてきて、さらに歌にして歌ってくれます。
歌になってくると さすがにちょっと カチンときましたが、これもゆうりくんの優しさです。
ありがとう。でもね、それ、みつをさんの著作権のやつ。
なんならね、人間だからこの程度の失敗で済むんであってね、動物はもっとメチャクチャだから。
MUSIC
今月の うごく、ゆうりくん の楽曲は Freak Slugさんの"Friday" です。
マンチェスターとロンドンを拠点にするアーティストですが、ビデオに映っているのは…バルセロナ!
Spotify Recommend Radio March.2021
『うごく、ゆうりくん』 プレイリスト
おとうさんのコラム
リバウンド祭 おかげさまで大失敗!
2021年3月、喰ってやろうか!リバウンド祭 開催。
って、リバウンドする気ねぇだろ、おやじ!
流れながれて、流山。
なんでそうなっちゃったのか。おとうさん、いったいどうした?
糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの
3/6の今日のダーリン
「いまの子どもは、どういう仕事があるのかについて、
ほとんど知識がないから、なりたい職業を質問しても
芸能人だとかサッカー選手、ユーチューバーなど、
みんなが同じようなことを答えてしまう」
と、批判的に言う大人がいるんだけれど、
そりゃぁもう、当然のことだと思うんですよ。
知らないんだもの、仕事だとか職業っていうものが、
どういうものなのかについて。
おそらく、社会科の授業なんかで、
消防署とか、農家とか近所の工場の見学とか、
やってるとは思うけれど、それくらいのものでしょう。
思えば、そういうことを教えている「先生」だって
ひとつの職業なのだけれど、当の先生が、
仕事としてどんなことをしているのかだとか、
どういうところによろこびを感じているかだとか、
伝えるような授業は、ないんじゃないかな。
(中略)
限りなくいろんな仕事があって、人がいて。
そこに経済や、技術や、知恵や、よろこびなんかが
それぞれあるわけですよね。
しかも、現実にある仕事には、実在の人がいる。
「その領域ですばらしい人、おもしろい人」が必ずいる。
そういう人の話を、聞きたいじゃありませんか。
(中略)
仕事、生きる方法は、想像以上にたくさんあるんですよね。
糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの
3/7の今日のダーリン
映画『すばらしき世界』の二度目を見た。
役所広司さん演じる主人公が、
別れた奥さんの新しい家庭をこっそり訪ねるシーンがある。
学校帰りの娘さん(新しい家庭の)に出会ってしまい、
ことばを交わす場面で、女の子のシャツの胸にある文字が、
「Bon Voyage(よい旅を)」なんだよね。
その誰のセリフでもないことばに、またじーんとした。
その文字のある、そのシャツが、
制作の過程でどんなふうに選ばれたのか、
ちょっと聞いてみたいような気がした。
映画って、ただ偶然そうなりました、ということは、
ほぼひとつもないからなぁ、自然が映り込むにしても、
それが映って画面になるまでには「意思」がある。
時間の経過ごとに挿絵のように挟まる季節の景色が、
この映画の性格をとてもよく表していたしね。
先月号も読んでね
ご感想、あなたのニュースや 渾身のウソをおきかせください。